(社)全国高欄協会所属の業界トップランナーと各界の専門家による共同開発により、鋼製・ダクタイル鋳鉄製橋梁用ビーム型防護柵「MODEST(モデスト)」が誕生しました。
「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」が求めるデザインを実現しています。
個人の裁量に委ねられることが多かった、デザインを含めた防護柵を選定。しかし新しく発行されたガイドラインでは重要なのは個性の演出ではなく、インフラとしてコントロールされた秩序と調和の形成であるとしています。そしてそれが実践できる防護柵が今求められているのです。
(社)全国高欄協会では、日本大学天野光一教授、(財)土木研究センター安藤和彦氏、(株)プランニングネットワーク伊藤登氏に参画いただき委員会を設立し、新しい時代の橋梁用車両防護柵をこの度開発いたしました。それがMODEST(モデスト)です。
ガイドラインでは、シンプルであること、透過性に配慮されていること、存在感が低減されていること等をこれからの防護柵に求めています。「ひかえめな」という語意をもつモデストは、これらの要求を全てクリアするとともに、細部にわたって徹底的なデザインクオリティの向上を目指した製品です。
柔らかな曲線のなかに感じる
緊張感ある「そり」も魅力の
1つです。
従来品は総じて安全性を重視したどっしりした形態と、衝撃吸収変形のための下部のくびれが特徴でした。モデストは従来型の機能はそのままに、スリムでくびれのない形態を実現しています。そのため橋梁の内外において違和感のない景観創出が可能となりました。
鋼製、ダクタイル鋳鉄製ともに同一デザインです。
景観上の配慮からモデストは転落防止柵も含めて横ビームのみの設定です。縦格子による煩雑感や視線の妨げを軽減するのが目的です。また景観上の理由から推奨3色からの塗装仕様を標準とし、溶融亜鉛めっきのみの仕様は設定していなこともこだわりの1つといえます。その他細部に渡って反映されたモデストの設計思想をご確認ください。
モデストは、支柱の前板に比べ背板をかなり狭く
デザインすることで、細い形態を角度によっては
さらに細く見えるように工夫されています。
アンカーボルトの先端が
突出しない、美観にも安全にも
優れた設計です。
歩行者への安全に配慮し、
レールの固定には頭の丸いボルト
を採用しています。
橋梁用車両防護柵 | 歩行者自転車用柵 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
H=750 | H=850 | H=1000 | H=1000 | |||
A種 | ビーム2段 MODEST-2-A-75 |
ビーム3段 MODEST-3-A-85 |
ビーム4段 MODEST-4-A-85 |
ビーム5段 MODEST-5-A-100 |
SP種 | ビーム5段 MODEST-5-SP-100 |
B種・C種 | ビーム2段 MODEST-2-B-75 MODEST-2-C-75 |
ビーム3段 MODEST-3-B-85 MODEST-3-C-85 |
ビーム4段 MODEST-4-B-85 MODEST-4-C-85 |
ビーム5段 MODEST-5-B-100 MODEST-5-C-100 |
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※歩行者自転車用柵(転落防止柵)も景観への配慮から、縦格子はラインナップしておりません。 |
鋼材製 | ダクタイル鋳鉄製 | |
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支柱材質 | SS400 | FCD450-10 |
レール材質 | STK400 | |
防錆処理 | 溶融亜鉛メッキ処理 | |
塗装 | 静電粉体塗装 |
ダークブラウン |
グレーベージュ |
ダークグレー |
※「景観に配慮した防護柵のガイドライン」による推奨色 ※実際の色味とは多少異なりますのでご了承ください。 ※メッキ仕上げは対応しておりません。 |
平成16年に(財)国土技術研究センターより発行。景観との調和に配慮するという観点から、安全面での機能を確保した上で道路景観全体の向上を目指すことを目的に、防護柵の形状および色彩についての考えをまとめたもの。